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木について

住む人にやさしい木造住宅

木材の効用として、インフルエンザの発生と校舎の素材の関係を示す調査結果がある。 日本住宅・木材技術センターが築十年以内の木造校舎、鉄筋コンクリート(RC)校舎、内装木質校舎でインフルエンザによって学級閉鎖をした学級数を調べた報告がある。
すると、学級閉鎖率はRC校舎が22.8%だったのに対し木造校舎は10.8%だった。
面白いのはRC校舎でも床などの一部に木を使うと12.9%まで下がる事。環境として木造校舎がベストではあるが、すべてかゼロかの選択ではなく、こうした折哀案もある。特別養護老人ホームの入居者を対象にした全国社会福祉協議会の調査でもインフルエンザ罹患者、ダニ被害、骨折、不眠の項目で、木材使用の多寡で比較したところ木材利用の多い施設の状態があきらかに優れていた。 現代人が悩まされているアレルギー、アトピー、花粉症などにも調湿性のある木材は湿ったときには湿気を吸い、乾燥したときには湿気を放出する事で必然的にほこりは立ちにくくなる。 天気の良い日には窓をあけはなつことで木造住宅では、そのような調整がしやすくなっている。

今、日本の住宅建築業界で大注目を集めているCLT

CLTはcross laminated Timberの略で日本では直交集成板と呼ばれています。
中高層ビルも木造で建てられる!?
板を横に並べて大きな板を造って、向きを変えて作った同じ大きさの板を互い違いに何枚か重ねて強度を増した板にして分厚くてどでかい板にします。 オーストリアで1995年頃より使われたそうです。
すでに海外では九階建てや六階建てのマンションが建っています。コンクリートの養生期間がいらない分工期も短くなり木造のため自重も軽いので基礎工事も従来より抑えられるそうです。
海外ではどでかい板を作って、運んだり、建てたりする場所も広大で問題がなくても、日本では運ぶ道路事情や建てる土地の事情もあるので、あまり大きな板を作る訳にはいかないらしい。
日本では、日本の建築事情にあったCLTになるよう製品面からも制度面の課題をクリアーしているそうで数年後にはCLTの建物の建つ日がきそうです。

木造住宅は鉄やコンクリートの家に比べて一番軽く建てる事ができます。

軽くできると言う事は地震に優位に働きます。
なぜなら地震は重さに比例して働く事から軽い建物にはあまり大きな力がかからないためです。
そして木造住宅の良い点は改修保全がとてもしやすい点にあります。
建てた後からも積極的に技術を導入し強く育てる事ができるのは木造住宅だけです。

二酸化炭素の問題

昨今の二酸化炭素の問題から、木を伐れば環境に悪く、二酸化炭素が増えるのではないか?と思っている一般の方が多いようです。
木は二酸化炭素を吸って酸素をだし、炭素を蓄えて成長を続けます。
しかし成長の止まった木はあまり炭素を蓄えず、二酸化炭素をそのまま出すようになります。
そこで成長の止まった木を伐採、製材し住宅に使用し、伐採した分だけ若木を植えれば、地球上の二酸化炭素が減って炭素が蓄えられ酸素が増えるという環境ができます。
木造住宅を建てることによって、住まいとして木は生きていきます。
長く住む事は地球環境全体に大変貢献します。